マタニティ―ブルーと産後うつ

約10人に1人が産後うつを経験。産後のネガティブな感情とうまく付き合うヒントを探りました。

■マタニティーブルーとは
訳もなく涙がこぼれたり、気分が落ち込む状態のこと。
産後3日目ごろから始まり約2週間で落ち着きます。
ホルモンの急激な変化などによる一過性のものです。
これは、その後の頻回授乳に向けて、産んだ直後のハイテンションのままでは体がもたないとホルモンが体を守ろうとしている状態。
だるくて横になって当たり前なんです。

■産後うつとは
産後2週間目ごろから出る「朝、起きられない」「子育ては無理と思う」「かわいいと思えない」などのうつ的症状。
睡眠不足などからくる一時的な症状か、本格的なうつ病か、医師が診断できるのは産後2~3ヶ月経ってからになります。
産後うつから抜けるには、ソーシャルサポート、回りの手助けが100%必要です。
カギとなるのは、ストレスマネジメント。
育児を楽しめるかどうか。赤ちゃんは泣くのがあたりまえ。
ポジティブ思考でいくことです。

■ストレスマネジメントについて
仕事と違い、育児は予定不調和が当たり前。
社会人生活が長いと、物事を「最短時間で最大効果」にマネジメントしがちですが、子供はいつ熱を出すか、何が起こるかわかりません。
たとえば、育児書と違うと挫折を感じたり、不安と不満で自己嫌悪になってしまいます。
でもそこは、臨機応変に対応するのが本当の大人。
決定事項以外が苦手な人、完璧主義な人はうつになりやすいといえます。
夫に「産後うつになるかも」と言っておいて、想定内にハードルを下げておくのもストレスから身を守る手です。

■夫へのアドバイス
せめて退院後2週間は、仕事を調節し妻と子供を優先してほしい。
頑張り上手で甘え下手な奥さんは、自分からストレスを吐き出しにくいので、旦那さんから「僕にやってほしいことは何?」と尋ねてください。
女性には、自分からお願いすること、支持しなきゃ相手が動かないこと自体ストレス。女性は気付いてほしいのです。
言わないのにやってくれた!というのが一番ポイントが高く、愛情を感じます。
また、女性は感情を言語化することで思考が整理されます。
女性は話を聞いてもらったことに愛を感じる脳になっています。

■妻へのアドバイス
夫にたのむ時は、できそうなことを具体的に。やってくれたら最大に褒めます。
男性は一度ほめられると、繰り返してくれます。
夫婦の笑顔のためにも甘え上手に!

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