妊娠中の喫煙と薬
妊娠中の喫煙は、良いことではありません。
現代では女性の喫煙者も多くいます。
妊娠中は、お母さんが食べた物や飲み物など全てがお腹の中の赤ちゃんに流れていきます。
ニコチンは血管を収縮させる作用があるので、お母さんの血管を細くしてしまいます。
その為、お母さんの血液中の酸素が不足してしまい、赤ちゃんにも酸素を送ることが出来なくなってしまうのです。
では、妊娠中に喫煙をするとどうなるのでしょうか?
多くは、早産と流産です。
もちろん喫煙していた妊婦さん全員がそうなるわけではありませんが、可能性が高いのは確かです。
また、出産時に低体重児が産まれてきたり子宮内胎児発育遅延(IUGR)の原因になる場合もあります。
産婦人科の先生に聞くと、「絶対にダメ!」と言う方と「数本なら大丈夫」と言う方にわかれます。
「数本なら大丈夫」と言う先生は、禁煙をすることによってストレスに繋がるから言われるのです。
妊娠中にストレスを感じることは良くありません。
喫煙したことによってストレスを感じ、胎児に影響してはならないのです。
1日3本など本数を決めて、最終的に禁煙できることが理想ですね。
妊娠中の喫煙には危険も一杯ですが、出産後も赤ちゃんに危険が生じるのをご存知でしょうか?
出産時に異常がなくても、出産後に乳幼児突然死症候群が起こる可能性もあるのです。
妊娠中の喫煙で乳幼児突然死症候群の発生リスクが高くなっているというのです。
また小学校に行く年齢になると、学力の低下と身長が低いという例もあります。
赤ちゃんの将来と健康のために、是非禁煙することをお勧めします。
また、喫煙だけでなく薬にも気をつけたいことがあります。
妊娠中の薬の服用は、妊娠後期の時期に入れば服用しても特に問題はありません。
薬の服用を控えた方が良いのは、妊娠4週から7週目の間です。
妊娠4週から7週の間は、お腹の中の赤ちゃんに重要な器官が作られているときです。
このときに薬を服用してしまうと、器官や機能に奇形を起こす可能性があるのです。
妊娠8週から15週目も慎重に服用するのが良いでしょう。
市販で売られている風邪薬などの服用は、控えた方が良いでしょう。
薬を服用する場合は、必ず病院で処方してもらうようにしてください。
市販で売られている風邪薬で、唯一気をつけたいのはビタミンAが含まれている薬。
妊娠4から7週目に大量に服用してしまうと、催奇形性があると言われているのです。
ほかには、抗てんかん剤や抗がん剤などがあります。
必ず病院で処方してもらう時も「妊娠している」と必ず告げるようにしてください。
車酔いの薬は服用しても大丈夫でしょう。
酔い止めの薬の成分は、喘息などで使われているジプロフィリンが入っているので妊婦さんでも服用できます。
湿布やぬり薬も問題はないでしょう。
でも、お腹に直接湿布を貼ってしまうと冷えてしまうので、お腹には使用しないでくださいね。
お母さんだけでなく、赤ちゃんのお父さんが薬を服用していた場合もありますよね。
基本的には、お父さんが薬を服用していても受精するときに選ばれる精子は1番元気なものですから問題はありません。
奇形が起こることは、まずないでしょう。
いずれにしても、薬を服用する場合は、まずかかりつけの医者に相談してから服用することが一番安心ですよね。