妊娠中に必ず受ける検査と必要に応じて受ける検査

妊娠中の健康管理

妊娠中には、さまざまな定期健診や検査を受ける必要があります。
妊産婦が受ける必要がある検査は以下のものです。

☆必ず受ける必要がある検査

●血液型検査
両親のABO式とRh式血液型を確認します。母親と胎児の血液型が不適合かどうかを調べます。

●貧血検査
妊娠中期以降になると、貧血になりやすくなります。妊娠初期だけでなく、後期にも受けるようにします。

●血圧測定
妊娠中毒症など、異常の発見に役立つ重要な手がかりです。定期検診のつど、受ける必要があるでしょう。

●体重測定
検診のつど、測定します。特に妊娠後半期では、妊娠中毒症を発見する重要な手がかりになります。

●尿検査
尿を検査することで、尿に含まれるたんぱく質や糖を確認し、妊娠中毒症、腎合併症、糖尿病合併症妊娠かどうかを確認します。妊娠末期には、尿路感染症の有無を確かめるためにも重要となります。

●風疹抗体検査
妊娠中に風疹にかかると、胎児に先天的な異常をひきおこす恐れがあることから、妊娠の可能性のある女性は、できれば妊娠前に検査しておくとよいでしょう。

●トキソプラズマ抗体検査
妊娠中に感染すると、胎盤を通して胎児も感染します。妊娠初期に初感染すると、胎児が死亡する危険があります。また出産後に知能障害、眼トキソプラズマ症がみられることもあります。

●肝炎ウィルス検査
B型肝炎やC型肝炎ウィルスのキャリアであることを自覚していない妊婦がいますので、検査を受けておきましょう。

●梅毒・エイズ・クラミジア検査
性感染症の検査です。本人が自覚していないこともありますので、血液検査をします。

>h3>☆必要に応じて受けるべき検査には次のようなものがあります。

●胸部X線検査
結核に感染している恐れがある場合に行う検査です。

●超音波検査
妊娠周数は、月経が規則正しい人でないかぎり、はっきりとはわかりにくいものです。

超音波検査を行うことである程度推定することができます。また、多胎の可能性や、胎児および子宮内部のようすを詳しく知りたいときにも、必要に応じて行われる検査です。

特に、前置胎盤や胞状奇胎の疑いがある場合にも行われます。
妊娠末期になると、分娩に備えて胎児の頭の大きさを測定するのに検査を行うこともあります。

●歯科検診
妊娠28週以降になると、治療が難しくなりますので、なるべく早期に受けるようにします。
検査や治療を受けるときは、妊娠していることを必ず伝えてください。

●骨盤測定
必ずしも狭骨盤だからといって難産になるわけではありませんが、狭骨盤かどうかを調べます。腰部を外側から測定するのが一般的ですが、X線写真や超音波診断法を用いることもあります。

●成人T細胞白血病ウィルス検査
感染している可能性がある場合に行います。

●膣分泌物の顕微鏡検査
おりものが非常に多い場合に行います。

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