妊娠中の浮腫(ふしゅ)というむくみの症状と改善
妊娠中の健康管理
妊娠中の浮腫(ふしゅ)、いわゆるむくみの症状は、夕方から就寝前にひどくなります。
そして朝になるとたいてい解消されています。
むくみというのは、体内の水とナトリウム(食塩)が過剰となった状態をさします。
妊娠中のむくみは、特に、足に生じることが多いです。原因は、ビタミンB1やたんぱく質の欠乏、貧血、血行障害、心臓病、妊娠中毒症などが考えられます。
妊娠中毒症というのは、妊婦の合併症です。
重症になると胎児と母体の両方に生命の危険がおよびますから、非常に警戒が必要です。
いずれにしても、早朝からむくみがひどい場合や、尿の量が減少した場合には注意が必要です。
また、妊娠中は体重が増えるのは当然ですが、その増え方があまりにも多すぎる場合、たとえば、1週間に450グラム以上も増加してしまうような場合には、妊娠中毒症の危険がありますので、特に注意し、医師の診断を受けましょう。
対策としては、毎日の生活のなかで、立っている時間を極力少なくします。
過労や睡眠不足もむくみを招くことがありますので避けるようにしたほうがいいでしょう。
身体を冷やすこともむくみを招く原因となりますので、保温に気をつけます。
それでもむくみがちな場合は、就寝時に足を高くすると効果があることがあります。
また、症状が軽い場合でも、塩分を摂り過ぎないように気をつけ、水分摂取も過剰にならないようにします。
妊娠中毒症を予防するためにも、食事には気をつけ、カロリーをとり過ぎないようにしてミネラルやビタミンの摂取を心がけます。