葉酸の成分
肝臓に含まれる悪性貧血予防因子(ビタミンM)がほうれん草にも含まれていることを発見され、葉酸と名付けられました。
葉酸の化学名は、プテロイルグルタミン酸(PGA)です。
名前の通り、野菜に多く含まれています。しかし、葉酸が十分摂取されても、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンCとのかかわりがなくてはその働きは期待できません。
野菜や果物を食べると同時に、動物性の食品に含まれるビタミンB12をとる必要があります。
葉酸の欠乏は、赤血球細胞のもととなり、骨髄の赤芽球の生産に影響しやすく、巨大な赤芽球が増えて正常な赤血球が減る悪性貧血を招きます。
また、がん治療に用いられる抗葉酸剤に対して、過剰な葉酸は、薬効を低減させます。
葉酸は、アミノ酸や核酸の合成に必要な補酵素ですから、欠乏症が現れやすくなります。
欠乏症の症状は、貧血、免疫機能減退、消化管機能異常等が見られ、妊娠初期に葉酸が不足すると、神経管閉鎖傷害が起こり、重度の場合死に至る場合もあります。
妊婦さんは、葉酸の体内需要が高まるので不足させないことが大切。
また、ピル服用中の女性は腸管からの葉酸の吸収が悪くなるため、不足しないように注意が必要です。
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